4月・5月の個人の税務調査は6月末までに終わらせたい
4月や5月にも税務調査は行われます。
できれば6月末までに終わらせるようにしましょう。
(この記事について簡単にお話しました)
税務調査が多い時期
個人の税務調査は一年を通して行われていますが、一番多いのは秋です。
7月くらいから税務調査の連絡が増えてきて一番多くなるのは秋ごろです。
そして12月の年内に終わるケースが一般的です。
稀に年を越してしまうこともありますがその場合も1月中に終わることが多いです。
さらに稀なケースでは、確定申告時期にさしかかると中断し4月になってから再開されることもあります。
確定申告が終わった4月頃からまた始まります。
個人の税務調査は確定申告期間は減りますが、基本的には年間を通して行われているのです。
4月や5月の税務調査
確定申告が終わった4月になるとまた税務調査の連絡が入ることがあります。
税務署は7月に異動があるので異動前の4月や5月には税務調査は行われないと思われがちですが、意外と行われています。
4月や5月に税務調査を開始して6月末までに終わらせるのです。
調査している期間としては1か月から1か月半くらいです。
稀に6月までに終わらず7月に入ることもあります。
その場合は担当者が変わることもあります。
実際に担当者とその上司も変わったことがあります。
担当者が変わるとまた同じことを聞かれたりするのでできるだけ6月末までに終わらせたいところです。
参考 → 税務調査対策で大切なこと
あくまで私の印象ですが、
4月や5月の税務調査は税務署側がそれほど力を入れていないように感じられます。税務署側が本腰を入れて調査をしようと考えているのであれば異動後の7月以降に開始すると思われます。
今までに何度も税務調査の立ち会いをしていますが、4月5月の税務調査と7月以降の税務調査では明らかに調査官のやる気や取り組み方が違います。
事実かわかりませんが、4月や5月の税務調査は成績にならず件数をこなしているといった話もあるようです。
早く終わらせるように
ただ件数をこなすだけなら甘くみてくれるかな、とは思わずしっかりと対応することが大切です。
先ほども少し述べましたが、7月まで長引いて担当者が変わったことが何度かあります。
担当者が変わるとまた最初から調査をするような形になることもありますので、税務署側の取り組み方も変わります。
6月末までに終わらせればもう少し負担が違ったかも・・・と感じたこともあります。
実際に6月中旬くらいに調査官から「この日までに修正申告書を提出してくれればこの内容で良いです」と言われたことがあります。
調査によっていくつか指摘された事項があったのですが、早めに修正申告書を提出するのであれば指摘事項すべてを修正しなくても良い、ということです。
すべての税務調査でこのような話があるわけではありません。
ただ、長引いて担当者が変わるようなことになるよりは負担は少なく済む可能性があります。
参考 → 税務調査が長引くケース・早く終わるケース
見解が変わることも
担当者が変わって負担が重くなってしまったこともあります。
6月末くらいにそのときの担当者から「あとはこの内容で修正申告書を提出しれくれれば」と話がありました。
担当者が変わるので引継ぎもしておくとのことでした。
ところが、新しい担当者と話をしてみると「また最初から調査を始めたい」と言われたのです。
結局、また最初から手続きをすることとなり長引いたうえに負担が重くなってしまいました。
参考 → 売上金額が間違えている場合の税務調査対策
すべてがこのようなことにはなりませんが、早期に終わらせるようにした方がよいケースもあります。
税務署からの質問には早めに回答し、資料なども早めに用意するようにして早期終了を目指しましょう。
私も税務調査のご相談をお受けしております。
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